江戸時代から、街道沿いの商家が並ぶ賑やかな通り。
蔵の街となったのは大火がきっかけ
長野県松本市は400年に及ぶ城下町。
中町通りは西から東へ抜ける善光寺街道 (北国街道西街道)沿いにあり、主に酒造業や呉服などの問屋が集まり繁盛してきました。しかし江戸末期や明治に南深志一帯が大火に見舞われ主要な施設や町家が多数失われました。再三にわたる火災から守るため、商人たちの知恵で「なまこ壁の土蔵」が造られ、その白と黒との簡潔なデザインの土蔵造りの家が中町付近には今なお多く残っており、古き松本の雰囲気を漂わせています。
民芸運動が盛んだった時代の内装や品揃えが今も残る
現在の中町は民芸・工芸などの店が集まり、松本でも一種独特の町並みをつくっています。
松本駅からも松本城からも近いので、お城を見てからゆっくりと中町を探索してください。きっと貴方をわくわくさせるようなお店に出会えると思います。
大人気であっという間に売り切れてしまう朝市
松本市近郊の農家の人たちが、季節の野菜、花、果物、山菜、キノコ、果汁などを持ち寄って開く朝市。新鮮なうえ値段も安く人気で、10分ほどで売り切れる農家も多く、「日本一短い朝市」と言われます。調理の仕方や漬け方など農家の知恵も伝授してくれ、やりとりや会話も楽しみとなっています。
蔵の朝市
開催期間 | 4月〜12月の土曜日 |
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時間 | 9:30〜 |
公式サイト | https://kuranoasaichi.com |
※コロナウイルス感染防止のためマスクの着用・レジ袋削減のため買い物袋のご持参をお願いします。
名所案内
蔵シック館
元酒蔵の土蔵作りや、豪快な吹き抜けの木組みを楽しめる多目的スペース
中町近くの宮村町にあった「大禮(たいれい)酒造」の母屋、蔵、離れの3棟を移築、改修したものです。城下町松本の商家の繁栄を伝える土蔵造りの建物が、文化と憩いの空間となって現代によみがえりました。
明治21年1月、極楽寺から出火した火は本町、中町周辺の町人町をほとんどを焼きつくし、約1500戸を消失したと言われています。この大火を機会に、商品を火災から守るため、多くの商家が再建にあたって、土蔵造りの建物を建てました。 大禮酒造の母屋も、明治21年に建築されたと伝えられ、早い時期の土蔵造りのひとつです。
平成8年10月に移築再生された建物は、公募によって「中町・蔵シック館」と愛称がつけられました。吹き抜けの土間、板の間の空間では、芝居・寄席・語りなどステージ公演に利用されたり、二階では各種展覧会が開かれています。また、中町通りのお菓子やさんのケーキなどとお茶やコーヒーを楽しめる喫茶も人気です。
休館日 | 12月29日〜1月3日 |
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開館時間 | AM9:00〜PM5:00 |
公式サイト | https://nakamachi.org/kurassickan/ |
はかり資料館
元量衡店の建物は閑静な雰囲気を楽しめます
明治35年創業の竹内度量衡店をはかり資料館にしたもの。竹内度量衡店は、度量衡専門店として約80年、中南地方の需要を一手に引き受け圏内随一の営業実績を上げた。
昭和61年に営業をやめたのを期に松本市で借り受け一部改装し資料整理をして開館した。収蔵品約600点。
木製棒はかり・上皿棹秤 ・ローマはかり・ロバーバル機構の模型・ギリシャ神話のテミスの像・蚕の雌雄選別器などがある。
休館日 | 月曜日、12/29~ 1/3 |
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開館時間 | AM9:00~PM5:00(入館は4:30まで) |
電話 | 0263-36-1191 |
中町神明宮
大火を食い止めたと言われている小さな祠
中町の守護神たる神明宮は今より約700年前の1325年に、越後の国人、伊保野弥太郎および伊勢松親子が小さな祠をもうけ奉祀したことが始まりです。松本城(当時は深志城)が築かれ、人家も増えてきた元禄13年に現在の奥殿が竣工しました。近居の人々や当藩の家中などから厚く祀られ、この地を神明宮屋敷と呼んだほどで、南深志がほとんど焼失した「南の大火」の猛火も神明宮でくいとめられ鎮火したとえられています。今日でも7月1日に神事「中町神明宮祭」が続いています
女鳥羽川側から、「女鳥羽そば」の西側を入っていった場所にあります
年中行事
あめ市
「敵に塩を送る」故事発祥の祭り
永禄11年、甲斐の武田と退治する今川、北条両氏は、はかりあって武田領(甲斐・信濃)へ塩の商いを禁止しました。武田領はすべて山国であったので、。甲斐・信濃の人民は大変難渋しました。越後の上杉謙信はこれを聞き「戦いは兵をもってするものだ」といって自領はもとより他領の商人に対して値段を上げることなく塩を送ることを命じました。
1月11日はその塩が松本に到着した日として、これを記念し始められた塩市が起源と言われています。
それが江戸時代の前半には「あめ市」となり、幕末から明治以降は「初市」と呼ばれ、近年再び「あめ市」に戻り、現在に至っています。
開催日 | 1月11日前後 |
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三九郎(どんど焼き)
小正月に行われる伝統行事。一年間の無病息災を祈ります。
中町神明宮祭
毎年7月1日に行われる。
天神祭り
松本平に夏の到来をつげる祭り
深志神社の大祭。舞台も出て賑やか。
開催日 | 7月24日、25日 |
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松本ぼんぼん
松本が異世界になる一夜
中心市街地を全て歩行者天国にし、30〜200名のグループである「連」約330連・総勢約3万人が、サンバ調のリズムの曲に合わせて一斉に踊り盛り上がる、松本市最大の夏祭りです。
開催日 | 毎年8月第1土曜日 |
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青山様
県選択無形民俗文化財にも指定される祭り
男の子のまつり。御輿を担いで町内を練り歩く。
セイジオザワフェスティバル
街角スクリーンコンサート
光回線でつないだ高品質画像とサウンドによる臨場感あふれる生中継のオーケストラコンサートを、会場へ足を運べない方などが無料で鑑賞できる機会を提供することにより多くの方が素晴らしさを体験すると共に、芸術文化への理解をより一層深めて頂けるイベントです。
神道祭
夜には女鳥羽川から花火も上がる
神道祭四柱神社の大祭。張り子の人形も飾られ賑やか。
松本城前の大名町通りには各町内の舞台が勢揃いし、お祭りに花を添えます。
開催日 | 10月1日、2日、3日 |
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市民祭
賑やかな武者行列、出店やパフォーマンス多数
松本の秋祭りで最大となるイベントです。松本駅前からはミス松本コンテストで選ばれたその年のミス松本と姉妹・親善都市のミスの方々がオープンカーでパレードを行い、松本城からは歴代城主が武者行列で練り歩きます。各商店街でも様々な催しが行われ、20万人以上の観客が集まるビッグイベントです。
開催日 | 11月3日 |
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理事長挨拶
この度、中町商店街振興組合の理事長に就任しました花岡です。
変わりゆく環境の中、 佐々木前理事長にはコロナ禍の一番不安な状況を乗り切っていただきました。
そして、この事態が終息し未来が見えて来た今こそ中町商店街と行政、そして近隣のみなさんと今まで以上に協力し、以前の様に多くの人々に足を運んでいただき、いづれまた世界中からいらっしゃる方々を迎え入れできるように、元気な商店街でいることが重要だと思います。
新しい形態のお店も増え、古くからの老舗と共存していく中、 温故知新、どこか落ち着く、またお買い物に行きたい、 あたたかい笑顔あふれる街をこれからも大切にしていきたいと思います。
私一人では微力ですが、理事はじめ商店街の仲間と時代の変化に応じた最先端で活気ある商店街と街づくりに努めて参りますので、中町商店街を引き続き応援してくださいますよう、よろしくお願いいたします。
中町商店街振興組合 理事長 花岡由梨
視察について
全国各地の商店街などの方々による視察に対応いたします(ご希望の日程に添えない場合もございます)。こちらのフォームか電話でお問い合わせください。